リウマチの痛み㉗

2017年1月16日

リウマチの症状としては、関節の疼痛や腫脹、熱感、可動域制限、変形などが見られます。

最大の特徴は、左右対称性の多発性関節炎ですが、特に手指や手関節、肘関節、足趾、足関節などに強く症状がみられます。

中でも手関節や足関節に多くみられ、なかなか腫脹が取れにくいように感じられます。

また、疼痛やしびれなどの神経症状もみられ、足の変形では外反母趾変形や偏平足などの症状もみられます。

関節の症状以外にも全身の倦怠感や疲労感がみられたりと、何もしなくても身体に異変がみられるようになります。

治療のポイントは、もちろん痛みの軽減や痛みを抑える、関節の可動域の向上、こわばり感の軽減、血液の流れをよくする、精神的な安定、自律神経の安定などを心がけて行います。

無理に患部を刺激しすぎてしまうと、かえって腫脹や熱感がひどくなってしまうケースが多いようなので、鍼灸鍼灸治療では交感神経をいかに下げるか、自律神経の乱れをいかに整えられるかに重点を置いています。

自律神経のバランスが乱れると、血液の流れが悪くなり、身体が冷えるため、免疫系のバランスも崩れてしまいます。

そうなると腫脹や疼痛も強くなります。

痛みのあるところは熱を持っていることが多いのですが、これは冷えからくる痛みを何とか発熱して治そうとする働きです。

東洋医学では、痛みは冷えと湿気からくると考えます。

つまり交感神経を下げ、副交感神経を上げることで血液の流れはよくなります。

副交感神経を上げた状態で、痛みや腫脹がある関節を治療すると、治療効果はますます上がります。

さらに、患者様をみていると、心の状態が大きく関係しているような気がします。

ストレスや悩み、不安、恐れ、悲しみなどです。

身体に多大な影響を及ぼしている心の状態も頭に入れて治療していかなくてはいけません。

リウマチを治療するうえで大事なのは、自律神経を整えながら心も体も治療していくことだと思います。