自律神経の乱れについて㉖
2017年1月10日
自律神経には様々な症状がありますが、明らかな精神的障害も体内の異常も見当たらないけれど身体が何かと調子が悪い状態が続いたりします。
基本的には男性よりも女性に多くみられます。
これは、女性は一生を通じてホルモンのリズムが変化し続けるためですが、特に思春期や更年期には女性ホルモンの変化が起きやすく、バランスを崩しやすくなります。
またストレスが原因の場合が多く、そこに身体的、体質的要因や性格傾向が加わって発症することが多いようにあります。
主な症状として、まず身体的なものは頭痛、肩こり、冷え、筋肉・関節のだるさ、動悸、火照り、冷や汗、便秘、下痢、吐き気などがあります。
また精神的なものは、少しの事にイライラしたり、情緒不安定になったり集中力の低下、記憶力の低下、抑うつ気分や不安感といった感じになります。
自律神経の治療には鍼灸治療が効果的です。
経六(ツボ)や筋肉などに鍼や灸で刺激を与えることによって自己治癒能力を高めて、身体の調子を治し整えていきます。
筋肉を温める、血流を良くする、内臓の機能を調整する、鎮痛効果などがあります。
緊張した背中の筋肉は、背骨を引っ張って歪ませます。
自律神経は背骨を構成する椎骨の脇から出て、全身に分布しているので、背骨が歪んでしまうと自律神経の伝達がスムーズにいかなくなってしまいます。
そこで背中の筋肉の緊張を緩め、背骨の歪みを整えるとすごく効果的です。
このように鍼灸治療はいろいろな症状に対応できると思います。
また、運動も効果的です。急に激しいスポーツをするのではなく、まずウォーキングや散歩、ラジオ体操など自分のペースでゆっくりされてもいいですし、週に2.3回、少なくとも週に1回ぐらいは定期的に楽しみながら続けることが大切です!
その際はしっかりと水分を摂りながら新陳代謝を高めてください。
それから、できるだけストレスをためないで、どんどん発散させていくことが心身の安定にも繋がりますので、心がけてくださいね!