④肩こりに伴う疾患
2016年2月15日
肩こりとは、頸椎から肩・上腕にかけての筋肉及び筋膜の痛みや不快感、痺れ(しびれ)などを指します。
原因としては、不良姿勢や疲労、ストレスをはじめ、骨・軟骨・関節疾患・神経障害・内臓疾患など多くのものがあります。
今回は特に姿勢について話をしたいと思います。
原因としては猫背、なで肩、首が極端に長いまたは短いなどがありますが、猫背ではなぜ肩がこるのでしょうか?
それは頭の位置が身体の位置よりも前方にあることから、前方へかかる頭の重みを支えるために、後頭部や背中の筋肉、じん帯などに余計な負荷がかかり、肩こりを起こします。
肩こりになると、肩や腕だけでなく色々な所に影響を及ぼします。例えば眼精疲労、頭痛、歯痛、鼻づまり、咳など、肩こりとは考えにくい場所に症状が出たりします。
注意を要する肩こりのチェックポイントをいくつか書きますので、ご自分に当てはめてみてください。
①動悸や息切れを伴う
②特に左肩がこり、胸の痛みや締め付け感、重苦しい感じがある
③こりや痛みに加え、手足の痺れがあり、それが日増しに強くなる
④こりや痛みの部位が一定でなく、異なった部位に移動する
⑤天井を見上げる動作をすると後頭部や腕に痛みや痺れがある
このような症状がある場合は、早めに治療を受けるのが望ましいと思います。
また肩こりからくる、いわゆる「五十肩」と呼ばれるものがありますが、これは「肩関節周囲炎」と言います。
読んで字の如しですが、肩のまわりに炎症を持った状態を言います。
肩の痛みや運動制限などが主症状で、痛みのため腕を後ろに回したり上にあげる動作などができない状態を言います。
五十肩で家庭において気を付けなければならないことは、温めないことです。
腰の時にも話しましたが、炎症の起こっているところは基本的に冷やすようにしましょう。
特に仕事等で身体をよく使った後は、すぐに湿布などで冷やすのが自分でできる最良の方法だと思います。
ただし、痛くなる前に治療をするのが、自分の身体にも優しいですよ。