㊱味覚障害について
2018年3月6日
最近、口の中で味がしないという患者さんが続いたので、今回は味覚障害について書きたいと思います。
今年は寒さが厳しいせいもあるのでしょうが、臭覚や味覚が低下している方が多いようです。
風邪やインフルエンザが流行しているので、その後遺症もあるのでしょうが、患者さんからすれば問題は大きいようです。
例えば、ご飯を作る方は味が分からないと味見ができないので、目分量になってしまったり、食欲も湧いてきません。
そうなると体力も低下してしまい、身体はもちろん、内臓にまで影響を及ぼしてきます。
もちろん精神面も削られてきますので、自律神経の乱れなども出てきて、怒りっぽくなったり、イライラする沸点が下がったりと、
良いことはありません。
ひとつ気になり始めると、身体のバランスはすぐ崩れていってしまいます。
味覚自体は脳神経によって支配されていますが、そこの原因よりも風邪や更年期障害、ストレスが原因となることが多いので、
当院では鍼灸治療を施しています。
特に鼻に対してのアプローチをしていくのですが、身体のバランスも崩れていますので、そこにも治療していきます。
お家でやってほしいこととしては、お風呂に入る時にハンドタオルを2枚ほど持って入って、湯船で1枚をお湯につけて後頭部へ。
もう1枚もお湯に浸けて目と鼻に当ててしばらく置きます。
タオルが冷たくなってきたら、またお湯に浸けて当てるということを、2~3回目繰り返してください!
それから、日常で鼻が詰まってしまってしょうがない場合、鼻のふくらみの上の骨のあたりをカイロなどで温めると、一気に詰まりがなくなります。
身体全体の血行もよくするのも必要ですが、まずは鼻へのアプローチをして治療してしていくのがいいと思います。
味がしないというのは寂しいものですからね!
これから暖かくなってきますし、気持ちよく春を迎えられるようにしましょうね!