坐骨神経痛⑱
2016年2月14日
「坐骨神経痛」については、皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
症状としては、
①足の部分ではなく全体が痛む
②夜間や朝方に痛みがひどくて目が覚めることがある
③身体を丸くエビの様にすると楽になる
④長時間立っていられない
⑤椅子に座っていると立ち上がりにくい
といったものがあります。
坐骨神経とは、背骨の腰の部分から出て、お尻、太ももの後ろ、膝、ふくらはぎ、足の先にまで分布しています。
ですから腰、お尻から太もも後面、すねの外側、足の裏、つま先にかけて痛みやしびれを引き起こします。
立ち上がる時やひどい時は歩くことも困難になります。
原因としては、骨レベルで骨が変形し坐骨神経を圧迫して痛みやしびれがでる場合や、腰やお尻の筋肉が坐骨神経を圧迫して痛みやしびれが出現するパターンが多いです。
特に寒さが厳しい季節になると、筋肉も硬直しやすくなります。
このようなコンディションで、デスクワークなどの同じ姿勢を長時間していることやハードな運動または仕事をすることによって、筋肉が疲労し硬くなって坐骨神経を圧迫しやすくなっています。
特に腰からお尻にかけて圧迫がひどく出るところでは、筋肉が最も硬くなります。
その中でもお尻にある洋ナシ型の形をした梨状筋という筋肉が坐骨神経を圧迫するケースが多くみられます。
梨状筋の間には坐骨神経が通っており、この梨状筋の過剰収縮が坐骨神経を圧迫してしまうのです。
圧迫されると太ももの後ろ、ふくらはぎ辺りの痛みが強く出ます。
治療としては、鍼灸治療特有の鎮痛作用を活かして、坐骨神経のラインのツボに鍼を打つことによって、その刺激が脳や脊髄といった中枢経路を経て、エンドルフィンやエンケファリンなどの鎮痛物質を分泌させて痛みを和らげ、坐骨神経の症状を軽減したり改善することができます。
これからどんどん寒さが増しますので、身体を冷やさないようにすること、お風呂などでゆっくり温めることをおすすめ致します。