寝違いについて⑦
2016年2月29日
今回は寝違いについて話していきたいと思います。
みなさんが寝違いだと気づかれるのは、朝の起床時に頚が動かない、左には向けるのに右は向けない、顔を上げた際に背中(特に肩甲骨の内側)に痛みが走ったりといった症状が現れるときでしょう。
では、なぜ昨日まで痛くなかったのに、朝起きたらいきなり痛くなっていたのでしょうか?
現代医学では、はっきりとした原因はわかっていないのですが、私的に考えを言いますと、寝ている際の不良姿勢が大きく関与していると思います。
仕事などで頚や肩などに疲労、ストレスがかかることによって血流が悪くなり、頸のまわりの筋肉が硬くなります。
人間は通常、寝ている間は無意識に寝返りをしています。
ただ、先程述べたように、身体の下に腕を入れたまま寝ていたり、うつ伏せで寝ていたりといった不良姿勢をとると、筋緊張や無理に筋が引っ張られることによって炎症を生じやすいのです。
結局、日々の身体にかかるストレスが溜まっている人ほど、寝違いになりやすいということですね。
また、寝ている間以外でも、最近では花粉症などでくしゃみを連発することによって、気を付けておかないと、頚の筋肉が硬直している状態では、くしゃみでいきなり収縮することによって筋を損傷してしまうこともあるようです。
私自身もなったことがあるのですが、本当にツライですよね。
この寝違いになったときの最初の対処法ですが、とりあえず「冷やす」「動かさない」ことです。
痛みがあるところをアイスノンや氷を袋に入れて冷やしたり、冷湿布を貼れば結構です。
後は安静にしておくことです。寝る際も右側を上にして横向きにで、何かに抱きついて寝られるのがいいと思います。
痛いのに無理をして動かしてしまうと、症状がすごく長引いてしまいますので、気を付けて下さいね。
また寝違いを自己流の治し方で治そうとすると、さらに症状も悪化してしまうことがありますから注意してください。