自律神経失調症⑯

2016年2月7日

自律神経失調症とは、多彩な自律神経失調症を表し、なおかつ気質的病変のない病態であり、心理的要素が強い心身病と比べて身体的要素の強い場合を指し、不定愁訴症群に分類されます。

発症の要因は内部環境と外部環境が関係しており、前者には遺伝、体質、性周期、出産、手術、心理的葛藤などがあり、後者には家庭、学校、職場、気候風土などがあります。

全体的には後者の方が理由として多いような気がします。

また、多彩な症状があり、個人差もありますが、全身的な症状を訴える方が多いようです。

例えば全身倦怠感、易疲労感(すぐ疲れてしまうこと)、異常発汗、朝方や夕方だけ発汗してしまうなどです。

最近では朝、学校に行く前だけ腹痛があったり、吐き気や嘔吐、下痢といった症状が出る子どももいるみたいで、もはや大人だけではないのだなと思いました。

次に症状として出やすいのは神経筋系でしょう。

頭痛、頭重、めまい、耳鳴り、難聴、肩こり、腰痛、下肢のむくみや倦怠感などの症状があります。

これらは軽視していると必ずひどくなってきますので、ちょっとでも症状を感じだしたら治療をおすすめします。

さらに循環器系や消火器系の症状としては、動悸・呼吸困難(息切れ)、むくみ、四肢の冷え、食欲不振、腹痛など、本当に多様な症状に陥りやすいのです。

現代医学でも自律神経系そのものを適切に調整する方法が確立できているわけではないので、現れた症状の苦痛を軽減しながら、心身の調整を図り、精神的にリラックスできるように治療していくことが望ましいと思います。

身体的な疲労はもちろんのこと、精神的な内部的環境因子をどれだけ理解して癒してあげられるか、安心かつ信頼してもらえるかがポイントになってくるでしょう。

自分自身でできることは、もちろん因子を取り除けたら一番いいのでしょうが、やはり「血行を良くする」ことが最も良いでしょう。

ゆっくりお風呂に入って、その際、お湯で濡らしたタオルを目に当てると、とても気持ち良いはずです。

冷たくなったらまたお湯に浸けるといった具合に繰り返してみてください。

身体も心もポッカポカにしていきましょう!