①肩こり

2016年2月8日

今回は、日本人にもっとも多くみられる肩こりについて述べたいと思います。

ご存知の通り、肩こりは顎や肩周辺の筋疲労、血行障害などにより顎・肩などに凝り、しびれ、痛み、重たいなどの

不快な症状を引き起こします。

原因は様々ですが、今回の肩こりの話では、内臓や背骨などの疾患による血行障害ではなく、姿勢や運動不足による血行障害について絞ってお話しします。

肩こりには大きく分けて肉体的肩こりと精神的肩こりがあると考えられます。

肉体的肩こりは日常の生活習慣・癖になっている動作・仕事などの筋肉疲労による血行障害です。

精神的肩こりとしては、第一にストレスです。ストレスを溜めすぎると交感神経を過剰に反応させて顎・肩周辺の血管・筋肉を収縮させ、血流を悪くします。

よく肩こりはどのようにしたらいいのか?と聞かれます。

肉体的な肩こりは、例えば仕事や家事などで同じ姿勢を続けたりすると、筋肉が緊張し、筋繊維を通る血管を圧迫して血流を悪くします。

そうすると酸素が十分に供給されないため乳酸などの老廃物ができます。これが末梢神経を刺激して大脳へと痛みとして伝わり、それに反応して脳が筋肉や血管を収縮させるといった悪循環を生むのです。

肩こりの予防としては、やはり姿勢(立つ、歩く、座るなど)に気を付ける事、習慣や癖になっている動作(寝転がってテレビを見る、椅子に座っている時に足組みするなど)を見直すことです。

それから全身を動かして血行を促進する、できるだけストレスを溜めない、肥満に気を付けるなど色々あります。

ここで肩こりに効くツボ(経穴)を紹介したいと思います。

風地穴(ふうち)は後頭部の髪の生え際でうなじの中央のくぼんだ所の外側に取穴します。

肩井(けんせい)は「肩の井戸」と書かれるくらい大事なツボです。取穴は背骨と肩を結んだ線の中央です。

ツボは軽くさすったり揉むといった程度でも十分に効果があるので、必要以上に強く押したりすることはありませんから、徐々に押してみてください。

肩こりは根本的な原因を改善しない限り、いつまでも改善されません。

なので日常生活において習慣の改善を心掛け、原因を取り除きながら様々な治療を施すのが最善の解消法だと思います。

肩こりの解消法は自分自身にあるということです。

Jpeg
Jpeg