腰から足にかけての痛み㉔

2016年2月22日

腰部から臀部(おしり)、大腿後面、下腿外側面、足にかけての痛みがある方が最近、とても多いように感じられます。

痛みだけでなく、臀部から下肢にかけて重だるい感じかしたり、圧迫感や拡散痛、電撃的な痛みなど様々で、原因によっては安静時、何もしていなくても痛みがあるもの、長時間の歩行で生じるものから、少し歩いただけでも痛みを生じたり、少し休むとまた歩行できたりと、本当に色々な症状を訴える傾向があります。

痛みが出る場所で多いのが、太腿部外側、足裏などですが、神経のラインに沿って痛みが出ていることが多いです。

その中でよくあるのが坐骨神経痛です。

坐骨神経痛は、臀部から太腿後面をおさえると痛く、また膝を伸ばしたまま下肢を持ち上げると痛みが強くなります。

もちろん太腿の筋肉もガチガチで、それをかばうためか反対の足の方にも痛みが出たりもするため、早めに症状を緩和させておかないと大変なことになります。

また、腰に関しても、人は神経への痛みが起こりにくい方向へ身体を側彎(そくわん)させる傾向があるため、腰の部分がとても痛むことがあります。

この場合、足とは逆の部分の腰が痛くなったりしてしまうので、もうどうしたらいいのか、どこが悪いのか、患者さんは自分では分からなくなってきます。

痛みの原因としては、本当に色々あると思うのですが、主には臀部と下肢の筋肉の疲労、椎間板ヘルニアなどがあります。

それによって筋力の低下や知覚鈍痛になったりもします。

また、坐骨神経痛だけでなく、腰部や股関節からの圧迫によっても足部への痛みが出てくるため、しっかり見極めが必要ですし、長期治療をはかる上で足部のどこに痛みやだるさが出ているかがとても重要になります。

自分でできることとしては、お風呂でゆっくり温めること、痛い方の足に重心をかけないこと、重たいものを持つ際は必ず痛い方と別の方で持つことです!

それから痛みが出ている時は運動を控える事ですね。

それと共に早期治療を心掛けてください。

治療開始が遅れると、痛みがどんどんひどくなりますし、治癒しにくくなってきますので、お気を付けください!