頚肩腕症候群⑭

2016年2月27日

頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)の症状の特徴は、頚(くび)や肩、肩甲骨、そして腕にかけての痛みや痺れを伴いますが、はっきりとした原因が分からないことが多いです。

現代社会において、パソコンなど長時間同じ体勢で手を使われる方や、頚、肩、腕へのストレス、さらに時期的に風邪や花粉症などでも誘引されることもあります。

男性よりも女性の方が多く、寝ている間にいつの間にか痛い方を下にしてしまい、夜中に目が覚めるといったことがある方も多いと思います。自覚症状が出てわかることが多く、「頚が重たい、回すと痛い」「肩を動かすと痛い、重たい」「腕が少し痺れる、回すとピリッとくる」などの症状がある場合は、頚肩腕症候群である可能性が高いです。

しかし、幅広い症状が故に、肩こりや肩関節周囲炎(五十肩)、頚椎(けいつい)の他の疾患などと間違われてしまうこともあります。

痛みや痺れが出る前に、テストとして首を横に傾けてみてください。

その際、肩や腕の方に痛みが出る方は要注意で、治療が必要になります。

また左右の握力に差があり、片側が握りにくい方も対象になってきます。

予防のワンポイントアドバイスとしては、良い姿勢を保つこと、長時間同じ姿勢をとらない、適度な運動、ストレスを減らすこと、肩や腕を冷やさないことなどが重要です。

自分の姿勢をチェックして背筋を伸ばしたり、軽くあごを引いたり、長時間座って作業する場合は30分~1時間に1回は休憩を取って、立ち上がって腕を回したり伸ばしたりしましょう。

予防・解消のためのストレッチとして、頸をゆっくり左右に倒したり、前に倒したり、ゆっくり回してみましょう。

肩のストレッチは、伸ばした腕を反対の腕で胸の方へ引き付けます。

次に腕を横に曲げ、もう片方の手で肘をつかみ、掴んだ手で顔の方に引き寄せます。

このストレッチはお風呂上りにするのが最適です。

ただし痛みがひどい場合にはしないでください。

これから寒くなって来るので、十分に身体を温めて、未然に予防しましょう!

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